2024年9月27日公開予定の “菅田将暉”主演映画 「Cloud」をみてきました。みなさんは、こんな経験ありませんか?予告で面白そうだから映画館に行ったら、思っていたほどおもしろくない。お金払ってみたのに、、、(映画代も高くなってるのに、、、)このような経験みなさんありますよね。このような経験がある人がみる判断材料にしてくれたらと思います。
あらすじ
世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として真面目に働く主人公・吉井(菅田将暉)。彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒はネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしてゆく。誹謗中傷、フェイクニュース――悪意のスパイラルによって拡がった憎悪は、実体をもった不特定多数の集団へと姿を変え、暴走をはじめる。やがて彼らがはじめた“狩りゲーム”の標的となった吉井の「日常」は、急速に破壊されていく
集団狂気、狩りゲーム。これらの言葉がふさわしい映画だと言えますね、、、。
では、登場人物から物語をみていきましょう。
登場人物
- 吉井良介(菅田将暉)…町工場に務めながら転売ヤーとして活動している。
- 秋子(古川琴音)…吉井の恋人。仕事の詳細、過去も不明。贅沢な暮らしに憧れがある。
- 佐野(奥平大兼)…吉井の後輩。吉井の転売の雑務で雇われる。
- 村岡(窪田正孝)…吉井の転売ヤーの先輩。
- 滝本(荒川良々)…吉井が務める町工場の社長
ます。個人的に荒川良々さんの演技が好きなので、出てきてテンション上がっていました。ライアーゲームからこの人の演技は虜です。下のURLでネトフリに登録するとライアーゲームがみれます。
転売ヤーって何?
登場人物も把握したところで、転売ヤーとは何か分かりますか?
転売ヤーとは、商品を一度購入し、それを高値で再販売することを生業とする人々のことを言います。
例えば、全国に定価5万円、10個しかないバッグがあります。それを10個買い、10万円で販売することです。これにより1つのバッグにつき5万円の収益が生まれるのです。
一見、悪質に見えますが、昔のカードゲームのカードが高額な買取額だったり、スニーカーが購入時点から価格がさらに高騰することもあります。その相場の流れにあった金額設定なら問題はないと思います。この相場というのが今回重要になってきます。
前半
主人公の吉井は転売商品として昔流行ったと言われる定価400,000円の「治療電気機器」に目をつけていた。売れ残りの在庫が30個あり、それを吉井は、「1つ3,000円で買い取りましょう」と社長に伝える。その金額に社長は驚きを隠せず、交渉を続けるが、廃棄するのにも高額なお金がかかると言われ、渋々1つ3,000円、合計90,000円で吉井に売ることになった。
吉井が自宅に帰ると早速手に入れた商品の撮影を始めた。売るサイトに載せる写真は、見え方でも売れ行きが変わると言われている。撮影を一通り終えた吉井は、その治療電気機器の金額を200,000円で出品した。定価の半額だ、商品のタイトルにも半額!!と目立つように載せているが、実際は、1つ3,000円で手に入れたものとは誰も知らない。数分後、出品した治療電気機器30個が完売し、合計6,000,000円もの収益を得たのだ。
そんな吉井も、町工場ではベテランらしく社長の滝本から「管理職に就かないか」と相談を受ける。しかし、吉井はその相談に「僕はそんなことできません」と理由をつけて断り続けている。滝本はしつこく勧誘するが、吉井の心は動かない。もやもやした気持ちの中、家に帰宅すると彼女の秋子がベッドで寝ていた。寝かせたまま吉井は転売商品がないかリサーチを始める。吉井がリサーチしていると秋子が起きてきて、もっと贅沢がしたい、広い家に住みたいなどの話を吉井と話している。
ある日、吉井は先輩の村岡の家を吉井は訪ねていた。よく村岡の家で転売の情報収集をしているそうだ。いつものような雑談をしていると村岡から「オークションサイトを作るから、お前も一つかめ」と言われ出資金を出して欲しいと言われた。吉井は貯金も多くはないことと少しそのビジネスに乗る気になれずにいた。村岡からは強く勧誘されたが最終的には見送る形になり、その帰り道彼女の秋子と偶然会い、今度引っ越すと吉井は伝える。とても広く大きいところに引っ越すと聞いて、秋子は喜びを隠せずにいた。
前半はこんな感じです。吉井の日々の生活や人々との関係性が描かれています。秋子はこの時点では、献身的というよりかはお金や裕福が好きな人なのかなという印象でしたね。先輩の村岡とは情報共有はしているようですが、どこかよそよそしさがありました。
では中盤へ行きましょう。
中盤
吉井が、引越し先に選んだのは湖の近くにある一軒家だった。周りは木々で生い茂っていて、別荘というのに近い感じだ。吉井は町工場を辞職し、転売ヤー1本で、稼いで行こうと決め、職場環境を整え始めました。そこで後輩の佐野くんをスタッフとして雇いました。佐野くんは仕事もなく地元に帰ってきたところを吉井がスカウトしたそうで、吉井にとても感謝をしていました。
それから吉井は転売を加速させていきます。どのブランドかもわからないバックを高値で販売したりなど、転売だけで食べていくので強気な姿勢です。
そうだ。、、そんな日々を過ごしている中で、吉井に魔の手が徐々に近づいてくる。ある夜中、吉井が喉が渇き水を飲みに1階に降りると周りに家はないのに車が動く音がした。不思議に思い周りを確認していると、2階からパリン!と、ガラスが割れる音がした。吉井が急いで2階に向かうと物が投げられ窓が割れていました。秋子はひどく怯えている。吉井は犯人を探しに外は出ますが既に車で逃げていて捕まえられなかった。家に戻ると秋子が「もう東京に戻ろう、こんなところ嫌だよ」と弱音を吐いてしまう。吉井は覚悟を持ってきたので、戻るわけにはいかない。吉井は次の日警察に被害届を出しに行く。警察に対処するなら被害届を出してくれと言われ書類を記入していると警察から「吉井さん、変なもの売ったりしてないよね?」と一言。運送会社からタレコミがあったそうだ。その言葉に吉井は動揺の表情を隠せない。すかさず警察も「バック持ってきてくださいよ」「家宅捜索はしたくないでしょう」と問い詰める。前売ろうとしたよくわからないブランドバックがバレたと思い、吉井は咄嗟に「全部売ってしまいました」と嘘を言ってすぐ家に帰りました。そしてまだ家にあるバックをすぐ100,000円から1980円に値下げし、東京の運送会社に直接持ち込み、証拠を隠蔽した。東京から戻ると佐野くんが窓を割った犯人を捕まえていた。地元の後輩という佐野くん、その佐野くんにひどく怯えている犯人に吉井は違和感を覚えますが、捕まったことに少し安心した表情でその犯人を許します。警察の件もあったのでしょう。
吉井はまた東京に転売商品を嗅ぎつけ一発逆転を狙って車を走らせます。吉井が東京に行っている間、佐野くんは吉井のパソコンで吉井の転売アカウントの名前でエゴサーチをしている。そこには批判の嵐、犯罪をほのめかすような発言も書いてありました。そこに秋子がきて、この家を出る決断を佐野くんに伝える。佐野くんは引き止めはせず、「伝言があれば聞きますよ」と落ち着いた雰囲気でいて、秋子は伝言を伝えて出ていった。吉井は目当ての転売商品を販売前に強引に買い占め、家に戻ってきた。商品を家に運び入れると秋子がいないことに気づく。佐野くんに問いかけると、正直にあったことを話す佐野くん。吉井は「あぁ、そうか」と覇気のない返事をする。そして佐野くんがパソコンを触っていることにも吉井は気づく。吉井はパソコンは仕事道具だから触るなと言っておいたのに触ったことに佐野くんへの信頼がなくなり、解雇を言い渡す。佐野くんはそれにも動じず「あーそうですか、分かりました。お世話になりました。」と伝える。そして最後に「エゴサーチしたことあります?みんなが吉井さんを探してますよ。でも何かあったら僕を頼ってください、吉井さんのパートナーなので」と言葉を残し去っていった。ここから吉井の生活がどんどん狂っていく。
だんだんとシリアスな展開に切り替わってきています。不穏な空気が流れていやーな感じがただよっていますね。転売で食っていく覚悟をした吉井だが、東京の時とはうまくいかず、警察にも目をつけられ、恋人にも逃げられるといううまくいかないことが続いていますね。それに加えて世の中が吉井を探しているという恐ろしい事実。転売ヤーからすれば罪悪感や犯罪をしている感覚はあるのかはわかりませんが、なかったら意味不明で怖いですよね。そしてその恐怖が後半に吉井を襲います。
後半
恋人、佐野くんを失った吉井はまた1人で転売を続ける。その裏で、吉井を探すサイトが世間では作られ、目的は吉井に復讐をすること。その目的に数人の人たちが集まり、吉井の復讐計画を始めようとしていた。そんなことも知らない吉井は今まで通り転売商品をリサーチしていると、裏口から物音がした。気になってみてみると特に何もない。外を確認したが誰もいない、扉を閉めて鍵を閉めようしたら鍵が壊れて閉められない。仕方なくワイヤーで鍵を閉めるとドアの向こうに仮面を被った人が立っている。驚いた吉井はすぐに逃げようとするが既に家の中に入られている。それは町工場の社長の滝本だ。猟銃を持っている、吉井はすぐに手をあげて滝本に説明を求める。滝本は深くは説明せず、ただ銃を向ける。その隙にはさっきの被り物のやつも入ってきた。そのまま吉井は逃げるが仕事場に追い込まれる。そのとき、キッチンから物音がして、それに気をそらした瞬間に吉井は家から逃げ出す。逃げ出した先には滝本の仲間が車でスタンバイしていた。その車から逃げるために林の中を駆け回る吉井。広い土地なのが幸いにも、撒くことができ、再び家に戻る。そこにいたのは出ていった秋子だった。吉井は秋子に今起こった出来事を話した。そして荷物をまとめて逃げようとするが、吉井は転売商品が無事か真っ先に確認しに行き、荷物を車に詰める。しかし、そこで滝本たちに捕まってしまう、そこには電気治療機器の社長に加えて、先輩の村岡がいたのだ。全ては村岡が首謀者のようだった。
吉井は廃工場のようなところにつれていかれ柱にくくりつけられる。滝本たちは、これから拷問の風景をLIVEで配信するのだ。その裏で、佐野くんが動いている。顔見知りの謎のおじさんから拳銃をもらい、吉井のスマホにあるGPSを頼りに吉井を助けに行っていた。滝本たちは撮影機器を取りに行くために、吉井か一旦離れる。撮影機器を持って吉井のところに戻ろうとすると、1人が物音に気づく。警戒しているとそこに現れたのは佐野くんだ。佐野くんは持ってきた銃ですかさず1人を射殺した。その銃声音で滝本たちも異変に気づき、佐野くんを探し始める。ここから佐野くんと滝本たちの銃バトルが始まる。そんな中佐野くんは吉井の場所に辿り着くき、吉井を解放し、さらに吉井にも護衛用の拳銃を渡した。そこからは佐野くんと吉井のタッグで滝本たちに挑むことになる。
ここからは、実際に映画館でみてもらった方がいいくらいシリアスで緊迫したシーンが続く。次々に殺される滝本たち、そしてついに吉井も佐野くんを守るために銃の引き金をひくことになる。吉井は滝本たちの仲間を1人殺したのだ。その後も佐野くんと戦い、滝本、村岡の2人は吉井が最後とどめをさす。吉井は何考えれていないような表情だ。全てを終え、佐野くんと転売の話を始める吉井。そこに今まで隠れていた秋子が近づいてくる。近づいて来て秋子が「クレジットカードは?」と吉井よりも先に吉井のクレジットカードを気にする秋子、そして背中に隠してるのは拳銃。吉井を殺し、財産を奪おうとしている。吉井はそれでも秋子を信じている、体が動かずにいると、秋子が銃で頭を撃たれた。佐野くんが先手を打ったのだ。吉井はその現状に泣き崩れ、秋子に抱きつく。
そして2人は車で移動し、その場を離れる。2人は車の中で、転売でお金を稼いだ先の話をしている、佐野くんは「金があれば全てが手に入ります」と吉井に伝える。それに対して吉井は「ここは地獄の入り口か」と呆れたように言葉を残した。
これで「Cloud」完結です。後半はほぼ銃での殺し合いです。前半な雰囲気とは変わり、アクション映画な雰囲気になっていましたね。人を殺してからの吉井はその後の殺しにも躊躇なく行動していたり、最後の村岡を殺したあとに転売商品が売れたか気になっていたなど殺し殺される状況の中でそれを思っていたんですよ。これは狂ってると思いましたね。
まとめ
「Cloud」をみてのまとめですが、知らず知らずにまいてしまった悪い種がどのような形で自分に牙を向くかも分からない怖さを教えられました。世間で言われてる悪いこと、法律にグレーなことは法律違反でなくても、人の心は傷つけることになるかもしれませんね。
今回の「Cloud」をみて、こういう人はみない方がいいなと思ったことがあります。
みない方がいい人
- 大きな音が苦手、怖い
- 内容をすっきりと分かりたい人
とにかく、割れる音や、銃声音が大きいです。私は席で少し飛び跳ねました。大きな音が苦手な人はそれだけで不快だと思うので自宅のテレビなどで見れるようになったからが良いかた思います。
内容がすっきりしたい人は、モヤモヤして見終わるかもしれません。秋子の行動だったり、滝本や村岡があそこまで吉井に執着する描写や佐野くんが何者なのかがはっきりと分かりません。想像で誰かと「こうじゃない?ここはこういう関係だからだと思うよ」と討論するような形になってしまうくらいはっきりと描かれていないんです。視聴者に委ねるパターンですね。なので、伏線回収ですっきりしたい人は覚悟してみにいってください。長々とみていただきありがとうございます。映画をみる人の力になれらばなと思います。それではまた、よろしくどうぞ!
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